2011年1月6日木曜日

NCBI-PubMed の都市伝説 1

新年最初の書き込みは軽い話題からいきます。
名付けて「NCBI-PubMedの都市伝説!」

ここから先は全く、根拠に基づいていない、伝説なのであしらかず。

Amazonで買い物したことのある人ならわかると思うけど、このサイトは、何かの本(に限らずアイテム全て)を表示すると、「この商品を買ったひとはこんな商品も買っています」って、似たような趣味のひとが買いそうな商品をリストしてくれる。
また、「この商品を見た後で、何%のひとはこんな商品を買っています」のようなありがたいお知らせもありますね。

PubMedで論文を検索すると、今は、「こんな検索クエリーで探すとこれだけの文献がヒットしますよ」とか、「あなたの検索クエリーでタイトルにヒットした文献はこれだけです」とか、「フリーの文献はこれですよ」とか、教えてくれる。

ここからが都市伝説。
PubMedもAmazonのように、ある人がどんな文献をサーチしたか、そのあと続けてどんな文献をサーチしたか、実際に文献リンクをたどった人はどれだけか、ダウンロードした文献はどれだけか、
これらを全部記録している。

これら膨大なデータを元にすれば、Amazonのように、あるタームを検索して文献のアブストを表示した時、「他のみんなはこんな文献を見ているよ」といったことをランキングで出してくれる機能が可能なのだ。
そしてそのベータ版はすでにできているという。
NIHの内部で検証が行われていて、もうすぐ公開するかもしれない。
これはいいことだろうか?
一見、ユーザにとってはいいことのように見える。
が、注意してほしい。

アクセス元のIPアドレスから、国や地域、研究所レベルまでわかるだろう。
そのひとがどのタームを検索しているか、という情報はNIHのデータベースに蓄積される。
どんな文献をダウンロードし、またどんな文献に興味がありそうかという予測情報も蓄積される。
研究目的の傾向を推定することも可能なのだ。
(現にAmazonはこういった顧客情報をマーケティングに利用している)
この情報を、アメリカの主要研究機関に売っていたら・・・

さてさて、この都市伝説、信じるかはあなた次第です。 (←どこかで聞いたような)

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